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モルドバワインとは?特徴や概要、ワイン産地

ワイン産地

皆さんはモルドバと聞くと、何をイメージするでしょうか?

なかなか「モルドバと言えばこれ!」というものが思い浮かびづらいと思います。

しかしワイン業界では今注目を集めている産地であり、長い歴史をもつワイン産地です。

今回はワイン産地としてのモルドバを紹介します。

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モルドバとは?

モルドバはモルドバ共和国とも呼ばれる、1991年に独立した国家です。

人口は約300万人前後と多くはなく、国土の大きさは日本の九州と同じぐらいです。

モルドバは東ヨーロッパに属しており、ルーマニアやウクライナと接しています。

首都はキシナウで、モルドバの中央部に位置しています。

モルドバは旧ソ連を構成していた国家のひとつであり、トルコやルーマニア、ソ連などによる領地争いが繰り返されていた地域です。

国を挟むように二つの川に挟まれており、東にニストル川、西にはプルート川が流れています。

この二つの川に挟まれた元ベッサラビア地方と、ニストル川の東に少しはみ出すように位置しているトランスニストリア地方に大きく分けられます。

元ベッサラビア地方はルーマニアと民族的に近く、トランスニストリア地方はロシアやウクライナと近いです。

実際モルドバではルーマニア語が飛び交っており、ルーマニアからの影響の大きさを物語っています。

モルドバワイン 概要

モルドバは北イタリアと同緯度に位置していますが、黒海の影響により比較的温暖でやや乾燥しており、長い夏が特徴的です。

黒海に接しているわけではないのですが、地理的に近いため影響を受けるようですね。

夏は平均気温20~25℃に達しますが、冬は平均-15℃と厳しい寒さです。

夏と冬の気温差が大きいことに加え、昼と夜の寒暖差も大きく、ブドウは良質な酸を含みます。

標高が低く、国土の起伏は穏やかであり、ブドウ畑の多くは平地に位置しています。

モルドバのワイン産地は、中央部のCodru(コドゥル)、南東部のŞtefan-vodã(シュテファン ヴォダ)、南西部のValul lui Traian(ヴァルル ルイ トラヤン)の3つに大きく分けられています。※最北部にバルティ地方と呼ばれる産地がありますが、ブランデー用のブドウが主に生産されています。

コドゥルは森林地帯であり、冷涼で主に白ブドウが栽培されています。

シュテファン ヴォダは標高が低いことが特徴的で、ヴァルル ルイ トラヤンは温暖で乾燥した気候を生かし、主に赤ワインが生産されています。

ワイン産地としての歴史

モルドバでは5000年前からワイン造りの歴史があります。

あまり有名ではありませんが、長いワイン造りの歴史がある国なのです。

先住民族であるダキア人が中心となりワイン造りを行い、ローマ人やギリシャ人と情報交換を行いながらワイン産業を発展させていきました。

中世にはモルドバ公シュテファン チェルマーレがブドウ栽培を奨励し、ブドウ畑は拡大していきました。

生産量の多さだけでなく、モルドバワインの高い品質は評価を受け、ヨーロッパ中に広がりました。

その後ソビエト連邦の一部になった際には、大量のワインをソ連に供給し、ソ連の中でワイン生産国としての地位を固めました

しかしゴルバチョフ書記長により「アルコール禁止令」が1980年に発令され、ソ連に向けて日常消費用ワインを主に生産していたモルドバにとっては大打撃となってしまったのです。

そしてモルドバはソ連からの独立後、日常消費用ワインの生産から高品質ワインの生産へと転換。

近年はヨーロッパやアメリカに向けてワインを輸出しています。

特徴

モルドバの特徴として挙げられるのが、その土壌です。

モルドバの土壌の75%は腐植土を豊富に含んだ黒土であり、この黒土はチェルノゼム(Chernozem)と呼ばれています。

品種

モルドバでは様々な品種が栽培されています。

その約73%は国際品種であり、17%がコーカサス品種、10%が土着品種とされています。

栽培されている国際品種はシャルドネやリースリング、ソーヴィニヨンブラン、メルロ、カベルネソーヴィニヨンなどがあり、コーカサス品種ではルガツィテリやサペラヴィ、土着品種はフェテアスカ ネアグラやヴィオリカ、ララ ネアグラがあります。

ブドウの比率としては白ブドウが7割ほどを占めており、白ワインが多く生産されています。

おすすめワイン

モルドバ産のおすすめワインをご紹介させていただきます。

アスコニ エクセプショナル リースリング

・生産国:モルドバ
・品種:リースリング
モルドバのリースリングを使用した白ワインです。

ナッツやジャスミンの様な爽やかな香り。

綺麗な酸味が特徴的で、程よい粘性と心地よい苦味が残ります。

1000円台で購入できるので、デイリーワインにオススメです(^^♪

最後に

今回はワイン産地としてのモルドバについてお話させていただきました。

フランスやイタリアに比べると知名度的には劣りますが、素敵なワインが多く生産されていますので、是非試してみてくださいね|ω・)

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