普段ワインをよく楽しむ方でもサンブリを飲んだことはないかもしれません。
実際知名度は高くないのですが、サンブリはブルゴーニュのワインなのです。
今回はサンブリについて解説させていただきます。
サンブリとは
サンブリ(Saint-Bris)はフランスのブルゴーニュ地方、グラン・オーセロワ地区に広がるワイン産地です。
位置的にはシャブリ地区から少し南西に行ったところです。
1974年からソーヴィニヨン ド サンブリとしてVDQSとして認定されていましたが、2003年に『サンブリ』としてAOCに昇格しました。
サンブリの生産地域として認められているのはサン ブリ ル ヴィヌー村を中心とした5つの村です。(シトリー村、イランシー村、クーンヌ村、ヴァンスロット村)
約138haの畑から7650hlものワインを生産しています。
サンブリの特徴
サンブリはコートドール県の北、シャブリの少し南ということもあって冷涼な気候です。
石灰質土壌が広がるため、ミネラル感のあるワインが多く生産されています。
シャブリ地区と同じキンメリジャン土壌もありますので、使うブドウは異なりますがどこかシャブリと近いニュアンスが感じられます。
ソーヴィニヨン ブランの特徴であるフルーツやハーブのニュアンスもしっかりと感じられ、ナッツのような風味を余韻に感じられるワインも造られています。
サンブリのブドウ品種
サンブリではソーヴィニヨン ブラン(グリ)のみが認められており、どのワインもソーヴィニヨン ブラン100%で造られています。
ブルゴーニュ地方ではシャルドネのみが認められている生産地域がほとんどですので、サンブリはブルゴーニュ地方で唯一ソーヴィニヨン ブランの認められているワイン産地ということができるでしょう。
同じ地域ではピノ ノワールから造られたイランシーも生産されています。
サンブリのおすすめワイン
サンブリで造られたおすすめワインを紹介します。
サンブリ クロティルド ダヴェンヌ
・地域:ブルゴーニュ
・品種:ソーヴィニヨン ブラン
ビオロジックでブドウを栽培しているクロティルド ダヴェンヌの造るサンブリです。
ソーヴィニヨン ブランらしいフルーツのニュアンスとハーブの香りも感じますが、さすがはシャブリの生産者でキレのあるミネラル感はサンブリでも感じられます。
野生酵母のみを用いて発酵を行い、畑のもつポテンシャルを最大限引き出しワイン造りを行っています。
最後に
今回はサンブリについて解説させていただきました。
ソムリエ試験のときに勉強はしたけれど飲んだことがないという人が多いのではないでしょうか?
これを機会にぜひ試してみてくださいね。