コンドリューは、知名度はあまり高くありませんが、ヴィオニエから作られる白ワインの産地です。
流通量が少なく、あまり見かけることがないワインですが、豊かな香りはとても満足感が高く、北ローヌ最高峰の白ワインと呼ばれています。
今回はこのコンドリューについて解説します。
コンドリューとは
Condrieu(コンドリュー)は、フランスのローヌ地方の北部に位置しているワイン産地です。
コートロティの南に連なっている丘に位置しており、コートロティの10kmほど南に位置しています。
1940年にAOCで認可された村は、コンドリュー、ヴェラン、サンミシェル シュールローヌの3つでしたが、1967年には南の4つの村(シャヴァネ、ミルヴァル、サンピエール ド ブフ、リモニィ)がACコンドリューに加えられました。(この4つの村はACサン ジョセフと重なっています)
コンドリューは南西向きに畑が広がっており、比較的急な斜面に畑は位置しています。
そのためコートロティと同じく機械作業が困難なため、手作業によるブドウ栽培が行われています。
コンドリューの土壌は全体的に花崗岩質ですが、表土がアルゼルと呼ばれる砂質であり、この表土はコートロティと異なります。
表土が砂質であるため、なんと大雨に見舞われた際には流れてしまいます。
なんと流れた砂を手作業で戻すそう。大変だ……
品種
コンドリューでは、Viognier(ヴィオニエ)を100%使用した白ワインのみ生産されています。
このヴィオニエは、ローマ時代からコンドリューの地で栽培されている白ブドウですが、酸味が少なく醸造が難しい品種です。
栽培に手間がかかる割に収穫量が少ないため、フィロキセラの流行以降はなかなかヴィオニエは復活せず、ヴィオニエの栽培面積は10haまで落ち込んだようです。
現在は持ち直し、170haほどで栽培されています。
特徴
コンドリューから造られるワインは、紅茶や蜜の香りが特徴で、ふくよかなコクとミネラルのニュアンスを持っています。
穏やかな酸味ながらしっかりとしたボディを持つ、充実感のある白ワインです。
主な生産者
Guigal ギガル
ラ ドリアーヌ(La Doriane)という単一畑が有名。
Georges Vernay ジョルジュヴェルネ
ジョルジュヴェルネ氏はコンドリュー名称保護委員会の会長を30年間務めた人物。
Andre Perret アンドレ ペレ
シャトーグリエのすぐ北に位置する単一畑シェリー(Chery)から生産されるコンドリューは、まさに最高峰の白ワイン。
最後に
あまりコンドリューをグラスで提供しているお店は多くないと思います。
しかしボトルでオンリストしているお店はあると思うので、是非お試しください(._.)