今回テイスティングしたワインはオーストリアのグリューナーヴェルトリーナーを使用した白ワインです。
オーストリアのワインながらその名は「ワビサビ」なのです。
なぜなのか気になりますよね?
今回はワビサビ GV ナンバー1をご紹介させていただきます。
ワビサビ GV ナンバー1をテイスティング
・品種:グリューナーヴェルトリーナー
ワビサビはオーストリアのワイン商である『TOA』が主催するプロジェクトです。
オーストラリアではなく、オーストリアですよ。
ビオロジー栽培のブドウから造られたオーストリアの自然派ワインを広く紹介することを目的として2015年からスタートしました。
また、特徴的なラベルデザインはオーストリアの写真家であるダヴィッド クルツ氏が手掛けたものです。
侘び寂びとは?
「侘び寂び」というのはwikipediaによると、日本の美意識のひとつで、静寂な中に奥深さや豊かなものが感じられる美しさをいうようです。
なんとなく侘び寂びの意味はわかっていたように思いますが、文にして読んでみるとよくわかりますね。
TOAを運営するフランツ ホフシュテター氏は、侘び寂びは美が不完全なものによって定義される世界を表すと感じ、不完全であるがゆえの美しさに魅了され、プロジェクト名をワビサビとしたようですね。
ワビサビプロジェクトのワインは生産者や産地が非公開ですので、それも美しい不完全なワインということなのかもしれません。
GV nr#1
今回テイスティングしたのはGV Nr#1という白ワインですが、ワビサビプロジェクトはオレンジワインや、ツヴァイゲルトを使用した赤ワインなどもリリースしています。
GVはブドウ品種であるグリューナーヴェルトリーナー(Gruner Veltliner)の略語ですね。
ツヴァイゲルトもZWの後にnr#1(ナンバーワン)という表記があるので、ワビサビプロジェクトの入門的ワインという意味なのでしょうか。
平均樹齢25年のビオロジー栽培のグリューナーヴェルトリーナーを100%使用。手摘み収穫。徐梗率50%。天然酵母のみを使用。ステンレスタンク醸造。SO2は最小限使用。
Taisting
2020
微かに山吹色に色づいている。
香りの強さは控えめ。火打ち石やリンゴ、少しクリーミーなニュアンスも感じる。
口当たりにはしっかりとした酸。果実味は穏やかでシャープさのある印象。
酸は骨格を作るほど強靭ではなく、余韻にさっぱりとした印象を残す。(2023)
最後に
今回はワビサビ GV ナンバー1をご紹介させていただきました。
白以外のワインもリリースしていますので、ぜひ試してみてくださいね。