今回もナチュラルな造りの赤ワインをテイスティングしました。
ボージョレのガメイと聞くと難色を示すワイン愛好家もいますが、ボージョレは自然派ワインの聖地としても知られているワイン産地です。
今回はケスキディ ダミアンコクレを紹介します。
ケスキディ ダミアンコクレをテイスティング
・地域:ボージョレ
・品種:ガメイ
フランスのボージョレ地区で生産されている赤ワインです。
ケス キ ディはこのワインのキュヴェ名で、ダミアン コクレの造るワインの中ではカジュアルな価格帯のワインです。
ケス キ ディというフランス語は『最近どう?』という意味です。
友人に久しぶりに会ったときのように気楽に飲んで欲しいという意味なのでしょうか。
ダミアンコクレとは
ダミアン コクレ(Damien Coquelet)はフランスのボージョレ地区、モルゴンを本拠地とする生産者です。
義父であるジョルジュ デコンブのもとでワイン造りの経験を積みました。
ジョルジュ デコンブはマルセラピエールらとともに自然派ガメイの先駆者とされる生産者です。
ダミアン コクレでの栽培はもちろん有機栽培で、亜硫酸の使用は極力控えたスタイルです。
手摘み収穫、野生酵母を利用。
セミ マセラシオン カルボニックで醸造し、二酸化炭素によってブドウを酸化から守っています。コンクリートタンク熟成。
モルゴン最上の畑と言われるコート デュ ピィを所有。(ドメーヌ ピエール サヴォワの畑を継承)
ぜひモルゴン最上の自然派ワインも試してみてください。
Tasting
2020
淡すぎないルビー色。
香りは赤い果実が主体。カランベリーやザクロ、梅のようなニュアンスも感じられる。
口当たりはフレッシュな酸が印象的。果実味とタンニンは穏やかながら、ピンと張りつめた緊張感のある酸が心地よい。エレガントで直線的ながら長い余韻。(2023)
最後に
今回はダミアンコクレのケスキディをご紹介させていただきました。
ガメイでよくあるようなたるんだニュアンスは感じず、ピノノワールに近い印象をもちました。
近年ボージョレの品質はどんどん高くなってきています。
ボージョレはヌーヴォーしか飲んだことがない方も、是非試してみてくださいね。