マルベックはあまり有名ではありませんが、タンニンの強い赤ワインが造られる黒ブドウ品種です。
今回はこのマルベックについて、お話させていただきます。
マルベックとは
マルベック(Malbec)は、フランスの南西部が原産とされている黒ブドウ品種です。
プルネラールとマドレーヌ ノワール デ シャラントが自然交配をしてできた品種と言われています。
※マドレーヌ ノワール デ シャラントはメルロの親品種としても知られています。
マルベックは少しメルロに似ている……かも?
マルベックには様々なシノニムがあり、カオールではコット(コー)やオーセロワとも呼ばれています。
小粒で濃い色調の外皮を持っており、穏やかな酸味と豊富なポリフェノールが特徴的です。
マルベックを使用したワインの特徴
マルベックを使用したワインは、「黒ワイン」と呼ばれるほどの濃い色調が特徴です。
香りはプルーンや鉄のニュアンス、たばこやスパイスなどが特徴的で、力強いタンニンと果実味が感じられます。
タンニンが豊富であるため、長期熟成に耐えられるワインが多く生産されており、若いうちでも楽しむことはできますが、熟成を経ることにより真価を発揮します。
主な産地
マルベックと言えば、アルゼンチンとフランスのカオールが二大産地です。
フランスのロワール地方やボルドー地方でも栽培されていますが、南西地方のカオールが有名です。
以前ボルドーでは比較的広くマルベックが栽培されていましたが、花ふるいの影響を受けやすいため衰退してしまい、栽培面積は減少しています。
フランスが原産地であるマルベックがアルゼンチンに持ち込まれたのは、1860年代です。
マルベックは日照量の多い気候に適している品種であるため、アルゼンチンの気候に適しており、一気に栽培が広まりました。
現在は世界中で栽培されているマルベックの90%程度がアルゼンチンで栽培されています。
まとめ
今回はマルベックについてお話ししました。
皆さんはマルベックと聞くと、「アルゼンチンとフランス」どちらがまず浮かんでくるでしょうか・・・?