地中海に浮かぶ大きなサルディーニャ島。
イタリアで島のワインというとどうしてもシチリア島を思い浮かべてしまいますが、サルディーニャ島でも品質の高いワインが生産されています。
今回はそんなサルディーニャのワインについて解説させていただきます。
サルディーニャとは?
サルディーニャはイタリアの20州のうちのひとつで、20州の中で3番目に面積が大きな州です。(1番大きいのはシチリア、2番がピエモンテ)
シチリアと同じく地中海に浮かぶ島であり、地中海で二番目に大きな島としても知られています。
基本的にはサルディーニャ語が話されていますが、サルディーニャ島のすぐ北にはフランスのコルシカ島があるため、サルディーニャ島北部ではコルシカ語も話されています。
歴史的に様々な文化の影響を受けて発展してきたシチリア島とは対照的に、通商・貿易等に消極的であったことからサルディーニャ独自の文化色濃く残っています。シチリアを文化的に「開放的」と言うのであればサルディーニャは「閉鎖的」と言うことができるでしょう。
しかし現在は夏のヴァカンスには多くの観光客がサルディーニャを訪れています。島の北東部は高級リゾート地として本土の富裕層が訪れるスポットとなっています。
サルディーニャワイン 概要
サルディーニャは全ての県でワインが生産されていますが、その生産量はシチリアの1/10にも達していません。
面積は広いサルディーニャ島ですが、丘陵地帯が非常に多く山がちであるため、ブドウ畑の面積自体は広くありません。
また、サルディーニャ産ワインの海外への露出度があまり高くないため、どうしてもワイン産地としての知名度がシチリアよりも低くなってしまいます。
生産量があまり多くない分、ヴァカンスに押し寄せた観光客によるワイン消費が多くを占めているのかもしれません。
サルディーニャワインの特徴
サルディーニャワインの特徴として挙げられるのが、その土壌です。
石灰岩が少なく、花崗岩や玄武岩が多く分布しています。
そのためアルコールのボリューム感がしっかりと感じられるワインが白ワイン・赤ワインともに多い印象です。
品種
サルディーニャではヴェルメンティーノ、ナスコ、カンノナウ、カリニャーノなど様々な品種が栽培されています。
サルディーニャを代表するブドウ品種と言えば「白ブドウはヴェルメンティーノ、黒ブドウはカンノナウ」でしょうか。
カンノナウはグルナッシュと同じブドウ品種で、ドライフルーツのジャムのような香りが特徴的です。
ヴェルメンティーノはサルディーニャ州のDOCGであるVermentino di Galluraで使用されているブドウ品種です。
おすすめワイン
サルディーニャ産のおすすめワインをご紹介させていただきます。
ヴェルメンティーノ ディ サルディーニャ ピエロ・マンチーニ
・地域:サルディーニャ
・品種:ヴェルメンティーノ
桃のような果実の香り。
レモンのようなフレッシュな酸味を持つ白ワインです。
かすかに潮っけも感じられので、島のワインを味わうことができます。
最後に
今回はワイン産地としてのサルディーニャについてお話させていただきました。
シチリアに比べると知名度的には劣りますが、素敵なワインが多く生産されていますので、是非試してみてくださいね|ω・)