大自然に囲まれている国、ニュージーランド。
人口500万人弱という小さな国ですが、白ワインを中心として高品質なワインを生産しています。
今回はニュージーランドのワインについて、説明していきます。
ニュージーランドでのブドウ栽培
ニュージーランドのワイン生産地域は南緯36〜45度であり、長さ1600kmほどの範囲に広がっています。
東側の海岸線を中心にブドウ畑は広がっており、北島と南島両方でワイン生産が行われています。
栽培されている主な品種
白ブドウ
ソーヴィニヨン ブラン、シャルドネ、ピノグリ、リースリング
黒ブドウ
ピノ ノワール、メルロ、カベルネソーヴィニヨン
ニュージーランドの気候
ニュージーランドは周囲を海に囲まれている、海洋性気候です。
南半球にあるため、一般的には北側が温暖で、南側が冷涼とされています。
真夏でも平均最高気温が24.6℃と、穏やかな気候条件をもっています。
ニュージーランドの気候の特徴としては、「1日の中に四季がある」と言われるほど、昼と夜の寒暖差があることが挙げられます。
この寒暖差は、ワイン用ブドウ栽培にとって、最適と言われています。
南島にはサザンアルプス山脈が通っており、様々な土壌構成や微気候もたらしています。
北部:亜熱帯
南部:山岳地帯
ニュージーランドワインの歴史
1819年に、オーストラリアのシドニーから派遣された、宣教師のサムエルマースデン氏によって、北島のケリケリに苗が植えられました。
そこからワイン生産が始まりましたが、フィロキセラにより畑が壊滅した際に、アメリカの台木にヨーロッパ系品種を接木するのではなく、そのままアメリカのブドウ品種を植えてしまいました。
そのためワイン産業の発展に少し遅れを取ってしまいました。
第二次世界大戦を契機に、ニュージーランドでは酒精強化ワインからテーブルワインの消費へと変わっていきます。
1960〜1970年代に、オーストラリアの大手資本がニュージーランドに進出、現代的なワイン生産が本格化しました。
またこの時期には、ミュラートゥルガウを使用した軽い甘口タイプの白ワインが流行ります。
そして1973年にはマールボロ地区でソーヴィニヨン ブランの植樹と成功、そこから世界的なソーヴィニヨン ブランの産地として知られるようになりました。
ニュージーランドのワイン産地
北島のギズボーン、ホークスベイと南島のマールボロは特にワイン生産が盛んな地域で、この3地区でニュージーランドのワイン生産量の80%近くを誇ります。
北島
Northland ノースランド
Auckland オークランド
Waikato ワイカト
Bay of Plenty ベイオブプレンティ
Gisborn ギズボーン
Hawks Bay ホークスベイ
Wellington ウェリントン
南島
Marlborough マールボロ
Nelson ネルソン
Canterbury カンタベリー
Central Otago セントラルオタゴ
ニュージーランドの生産者
ニュージーランドのワイン生産者を日々更新しています。