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ワインのブショネとは?由来や対処法、発生源

ワインコラム


ワインを楽しんでいると、たまに聞くことがあるこの「ブショネ」という言葉。

あまり皆さん歓迎していない表情で話しています。

それもそのはず!「ブショネ」とは、カビくさいコルク臭がついてしまったワインです。

今回はこのブショネについてお話をします。

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ブショネとは?

ブショネとはワインに、コルク由来のカビ臭い香りがついてしまったことを言います。

コルク栓を使用したワイン100本のうち5本前後見つかってしまうと言われています。

ワインの5%と考えると、かなりの数のワインがブショネと言うことになります。

フランス語のブション(Bouchon)=コルクが由来とされる言葉で、コルクテイント(Cork Taint)とも呼ばれています。

ブショネの発生源

ブショネはコルク栓が原因で発生します。

コルク栓はコルクガシの樹皮を使用していて造られています。

コルクガシの段階でカビに汚染されており、かつコルクを漂白した際の塩素がコルクに残留してしまうと、トリクロロアニソール(TCA)が生成されてしまいます。

このTCAがカビのような匂いを発生させます。

ブショネの対策

ブショネかどうかは、ワインを開けてみないとわかりません

そのため購入前に見極めることは、不可能に近いです。

驚異的な嗅覚があればキャップシールの上から分かるかもしれませんが、漫画の世界ですかね……

ワイン漫画『神の雫』では主人公の神崎雫が驚異的な嗅覚や味覚で人生を切り開いていく物語です。

もちろん漫画的な表現や演出はありますが、楽しくワインを勉強することができるのでお勧めです◎

DIAMディアムコルク

ディアムコルクという合成コルクが、ブショネの確率が低いと話題になっています。

このディアムコルクは天然コルクを細かく破砕し、二酸化炭素により特殊な処理を行った合成コルクです。

特殊な処理によりTCA99%除去することを可能にし、ブショネのリスクを減らしています。

他の合成コルクに比べると価格は高いですが、ブショネの確率が減るということで、使用する生産者が増えてきています。

 

もしブショネのワインに出会ったら?

ワインを楽しんでいると、ブショネに出会ってしまうことがあると思います。

飲食店の場合と、ワインショップで購入した場合、それぞれお話しします。 

飲食店で注文した場合

ボトルワインで注文した場合、ホストテイスティングを行うため、そこでブショネを判断することができます。

ブショネの場合、飲食店ではワインを交換してくれます。

ほとんどの場合、ホストテイスティングの前にソムリエがコルクの香りをチェックするので、テイスティングでブショネのものがサーヴされることはほぼありませんが、残念ながら、色々なソムリエがいますので。。。

ブショネにも程度があり、軽度であると感じ取ることができないソムリエもいます。

そのため初めての店でボトルを注文するときにはテイスティングを行う方が賢明です。

グラスワインでブショネのワインが出てくるようなお店では、ワインを飲むのはやめましょう。

ワインのことをわかっているスタッフがいません。

せめて交換してもらえると良いのですが……

ワインショップで購入した場合

ワインショップの場合、返品交換してくれるお店が多いですが、しないお店もあります。

そのため高価なワインを購入する場合、交換の有無を必ず事前に確認することをお勧めします。

まとめ

ブショネのワインには、当たりたくないですね。

実際僕自身、お客様にオススメのワインをプレゼンして、サーヴをしようとしたところブショネのワインだと、その場が盛り下がってしまいます。

そのワインが1本しかなかったら、残念な気持ちになってしまいます。

現在、スクリューキャップのワインも増えてきていますが、まだまだ伝統的なワインはコルク栓を使用しているところが多いです。

スクリューキャップは簡単に開けることができますが、少し雰囲気に欠けるなぁと思います。

ブショネに出会うことはあれど、コルクをソムリエナイフで開ける時間もワインを美味しく楽しむための時間、であると思っています。

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