今ワインバーなどでオレンジワインというものを取り扱うお店が増えています。
この記事では、
「オレンジワインって何?」
「オレンジを絞って造ったワインのこと!?」
「ロゼとは違うの?」
という方の為に、オレンジワインをわかりやすくご説明します。
オレンジワインとは?
オレンジワインとは、わかりやすく言うと「白ワイン用のブドウで、赤ワインの造り方をしたもの」です。
赤ワインと白ワインの違いはこちらの記事で解説しています。
通常白ワインは、果汁のみを発酵させることに対して、赤ワインは果汁と果皮や種を漬け込み一緒に発酵します。
そのため赤ワインは黒ぶどうの果皮の色が反映されています。
ロゼワインの場合は、赤ワイン用の葡萄(黒ぶどう)で白ワインの製法をしているものが多いです。
※ロゼには様々な作り方があります。
白ワインでも果皮を発酵前に漬け込むことがあります(スキンコンタクト)が、オレンジワインはそれ以上に長い期間漬け込みます。
長い期間漬け込むことにより、果皮や種からの影響を受けて色がオレンジがかったり、渋みや複雑味がもたらされます。
ワイン作りの原点、ジョージアン ワイン
オレンジワインの製法は、ワイン造りの原点と言われています。
昔ワインを造り始めたときには果皮とか種も区別せずに漬け込んでいたでしょうからね~。
そしてそのルーツは、グルジア ワイン(ジョージア)とされています。
このグルジアは黒海沿岸にある国なのですが、現在は国連加盟国の多くで『ジョージア』と呼ばれています。
元々『グルジア』はロシア語由来の呼び方のようです。
なのでこれからは『ジョージア』と呼んだ方が自然なのかもしれませんね。
ジョージアのワインといえば、アンフォラ熟成(アンフォラと呼ばれる壺のようなものを地中に埋めて、熟成させる)が伝統的製法で挙げられます。
オレンジワインの味わい
オレンジワインの味わいの特徴としては『少し酸化熟成したニュアンス』『強い渋み』が挙げられます。
白ワインにはあまりない『渋み』という要素をオレンジワインは持っているので、通常の白ワインと比べて味わいの骨格がしっかりとしています。
また、一定期間果皮や種などと漬け込んでいることにより、旨味がワインへと移りこみます。
このオレンジワインの持つ『凝縮した旨味』を一度は経験されてみては?
渋みのあるオレンジワインであれば、お肉料理とも簡単に合わせられます。
白は魚、赤は肉と言われますが、オレンジは『両方』に合うのかもしれません。
おすすめのオレンジワイン
一本だけですが私のおすすめオレンジワインをご紹介します。
アートテッラ クルティメンタ オレンジワイン
・品種:アンタンヴァス、アリント、ヴィオニエ
比較的お求めやすい価格のオレンジワインです。
フレッシュな柑橘とスパイシーな香り。そして凝縮した旨味とピュアな果実味。余韻のタンニンが心地良いです。
オレンジワイン入門でおすすめのワインです。
最後に
今回はオレンジワインについてお話させていただきました。
こちらで他にもおすすめのオレンジワインを紹介してます。
是非この中から気になるものを試してみてくださいね。