シャトー ボイド カントナックは日本であまり知名度は高くありませんでしたが、漫画「神の雫」で2001年のボイドカントナックが紹介されたことにより、一気に人気が高まりました。
今回はこのシャトー ボイド カントナックを紹介します。
概略
シャトー ボイド カントナックは、マルゴー村でメドック3級に格付けされているシャトーです。
カントナックのコミューンの中心に位置しています。
1754年にアイルランド出身の羊毛商人であったジャック ボイド氏が創設し、その後所有者は変遷。
そして1932年にはギュメ家が所有し、同家の所有していたシャトー プージェの敷地で生産・貯蔵されていました。
1982年からシャトープージェと違う場所に変わりましたが、品質は不安定という評価を受けていました。
1997年からはルシアン ギュメ氏が引き継ぎ、醸造学者であるエミール ペイノー博士の指導を受け、品質の向上を目指しています。
※2000年以降評価は上がってきています。
セカンドワインとしてジャック ボイド、ジョセフィーヌ ド ボイド、ラ クロワ ド ボイド カントナックがリリースされています。
製法など
所有している畑は17haで、平均樹齢は35年です。
ブドウの栽培比率は、カベルネフラン60%、メルロ25%、カベルネフラン8%、プティヴェルド7%です。
自然環境を意識して栽培を行っており、化学物質の使用は最低限に控えています。
収穫は全て手摘みで行い、発酵はコンクリートタンクを使用。
熟成は樽を使用し、新樽率は50~60%で、12~18ヵ月熟成、ろ過はせずに瓶詰めします。