ロエーロ アルネイスという言葉を聞いたことがある人はいるのではないでしょうか?
イタリア料理店では比較的在庫してある白ワインです。
しかしこのロエーロは赤ワインも生産しているのはご存知でしょうか?
今回はこのロエーロ(Roero)をご紹介します。
ロエーロとは
ロエーロ(Roero)とは、イタリアのピエモンテ州で2004年に認定されたDOCGです。
赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインが生産されており、DOCGでは珍しく3種類のタイプが認められています。
ロエーロは、ブラとアルバの町に挟まれた地区で、元々この地を治めていたロエーロ公爵の名前に由来しています。
高級赤ワインの産地であるバローロ・バルバレスコと近くに位置しており、タナロ川を隔てた対岸に位置しています。
畑は標高300m前後の南向きの斜面に広がっており、砂の多い土壌構成です。
降雨量が比較的少なく、乾燥気味な産地ということができます。
ロエーロの特徴
ロエーロは赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインが生産されています。
ロエーロの赤ワインは、ロエーロネッビオーロと呼ばれ、95%以上ネッビオーロを使用して生産されています。
アルネイスをブレンドすることもあり、ネッビオーロのタンニンを和らげる効果があります。
最低アルコール度数は12.5%で、20ヶ月の熟成が必要とされています。(そのうち6ヶ月は木樽での熟成義務)
またロエーロ ネッビオーロにはリゼルヴァ(Riserva)表記も認められており、32ヶ月の熟成が必要です。(そのうち6ヶ月は木樽熟成義務)
ロエーロ ネッビオーロが認められるまでは、ネッビオーロ ダルバとして生産されていました。
このロエーロはネッビオーロ ダルバとして評価の高かった産地であり、砂地が多く、比較的軽やかなタイプのネッビオーロが生産されています。
ロエーロアルネイス(スプマンテ)として白ワインとスパークリングワインは生産されており、95%以上アルネイスが使用されます。
ロエーロ地区ではモスカートが栽培されていなかったため、古くは甘口タイプが多かったのですが、近年は辛口タイプがほとんどです。
最低アルコール度数は白が11%、スパークリングが11.5%として定められています。
あまり酸味が強くなく、長期熟成には向かないタイプのワインが多く生産されています。
主な生産者
Bruno Giacosa ブルーノ ジャコーザ
ロエーロアルネイスの先駆者的生産者
Ceretto チェレット