アルネイスはあまり知名度が高くはないブドウ品種です。
しかしロエロ アルネイスというワインは、イタリア料理店ではよく使用されています。詳しくはこちら
今回はこのアルネイスというブドウ品種をご紹介します。
アルネイスとは
アルネイス(Arneis)とは、主にイタリアのピエモンテ州で栽培されている白ブドウ品種です。
アルネイスとはピエモンテ州の方言で「ごろつき」「へそ曲がり」「厄介者」といった意味をもち、この品種を栽培する難しさを物語っています。
以前はネッビオーロのタンニンを抑えるために混醸されることが多く、ネッビオーロ ビアンコとも呼ばれていました。
ネッビオーロが単一で使用されることになり、アルネイスは低迷しましたが、ブルーノジャコーザらの土着品種回帰の流れを受け、復活を果たしました。
アルネイスの特性
アルネイスは砂地でよく栽培されており、同じ砂地で栽培されるアスパラガスと相性が良いと言われています。
もちろん調理法などにより異なりますが、素材としての相性は私も良いと感じます。
アルネイスから造られるワイン
アルネイスからは白ワインとスパークリングワインが生産されています。
アルネイスから造られた白ワインは、アーモンドや花のような香りが特徴的です。
酸味は弱く、辛口ながらあまり長期熟成に向かないタイプが多いです。
収量過多な生産者が多く、あまり表現は良くないですが水っぽいアルネイスが多く流通してしまっています。
主な産地
アルネイスは主にイタリアで栽培されている土着品種です。
ピエモンテ州とリグーリア州で栽培されています。
しかしアルネイスと言えばロエーロが浮かぶ人が多く、ピエモンテ州がやはり主産地ということができると思います。
ピエモンテ州のロエーロ地区ではロエーロ アルネイスというDOCGが認定されており、アルネイスを95%以上使用した白ワインやスパークリングワインも認められています。