あまりワイン用品種として聞きなれないヴェルディッキオですが、
コストパフォーマンスの高い白ワインで多く使用されています。
今回はこのヴェルディッキオについてお話します|ω・)
ヴェルディッキオとは?
ヴェルディッキオは、主にイタリアのマルケ州で栽培されている白ブドウ品種です。
白ワインとスパークリングワインで用いられています。
果皮が緑色であることが特徴であり、ヴェルデ=緑という意味からヴェルディッキオという名がついたとされています。
トレビアーノ ディ ソアヴェ、トレビアーノ ディ ルガーナと同種と判明、収量はあまり豊富ではありません。
また、ヴェルディッキオは魚に合うワインとして知られています。
確かに海に面したマルケ州が一大産地ですし、酸味とミネラリティがあるので魚介料理に合うのではないかと思います。
そのため魚の形をしたボトルデザインでワインは販売しているものがありますし、この地で以前使用されていたアンフォラ(壺のようなもの)を模したボトルデザインも多く使用されています。
特徴
ヴェルディッキオから造られた白ワインは、アーモンドや花の香りが特徴的です。
豊富な酸味を持ち、余韻には心地よい苦みが広がります。
レモンやグレープフルーツなどの柑橘のニュアンスを持つものもあります。
熟成に耐えられるワインというより、フレッシュさを前面に出したスタイルが多く生産されています。
主な産地
最も栽培されているのはイタリアのマルケ州ですが、ウンブリア州やラツィオ州でも少量ながら生産されています。
イタリア以外での栽培は聞いたことがありませんが、もしかしたらどこかで栽培されているかもしれません。
DOCGではカステッリ ディ イエージ ヴェルディッキオ リゼルヴァや、ヴェルディッキオ ディ マテリカ リゼルヴァがあります。
ヴェルディッキオ ディ カステッリ ディ イエージ
イタリア、マルケ州のDOC。
古くからワイン造りが行われている海沿いの産地で、イエージの町の北西の丘陵地帯に畑があります。
その丘陵地帯は北と南に分かれており、イエージを含む南側では古くからワインが作られていたので、伝統的産地としてクラシコに指定されています。
ヴェルディッキオ ディ マテリカ
イタリア、マルケ州のDOC。
上記DOCイエージの1/10程の生産量しかありませんが、イエージに比べて内陸部に位置している産地です。
アペニン山脈に近い事で昼夜の寒暖差が大きく、比較的長期熟成に可能なタイプの白ワインが生産されています。
おすすめワイン
ヴェルディッキオでオススメなワインを2本お選びしました。
1本目はフレッシュなタイプ、2本目はボリューム感のあるタイプです。
是非お試しください☺
ウマニ ロンキ ヴェルディッキオ カステッリ ディ イエージ
・地域:マルケ
・品種:ヴェルディッキオ
驚愕のコストパフォーマンスを持つ白ワインです。
フレッシュで軽快、心地よい苦みが特徴的な辛口ワイン、自宅用にストックされてはいかがでしょうか(^^)
チマイオ マルケ ビアンコ
・地域:マルケ州
・品種:ヴェルディッキオ
ヴェルディッキオを使用したワインをいくつもリリースしており、このチマイオは貴腐菌の付いたブドウも使用しています。
収穫を遅らせているため熟度は高く、貴腐菌の影響により複雑な味わいを持ちます。
ボリューム感がある珍しいヴェルディッキオ、オススメです(^^)/
最後に
ヴェルディッキオについて知ることが出来ましたでしょうか?
カジュアルなイタリアンなどではよく見かける白ワインですので、是非試してみてください。