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DOC、DOCGとは?イタリアのワイン法

ワインコラム

イタリアにはDOCGという格付けがありまして、そのうちの一つがバローロやキャンティブルネッロ ディ モンタルチーノです。

このDOCGとは何なのでしょうか?

今回はこのDOCGを知るために、イタリアのワイン法についてわかりやすくお話しさせていただきます。

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イタリアのワイン法

イタリアでは多くの生産者がワイン造りを行なっており、様々なブドウ品種が栽培されています。

しっかりとワイン法により規定がされていないと、どこで作ってもバローロを名乗ることが出来てしまいます。

イタリアにおいてはじめにワイン産地の線引きをしたのは、トスカーナ大公国のコジモ3世だと言われています。

コジモ3世による産地線引き

1716年にコジモ3世はワイン産地を保護するため、キャンティ、カルミニャーノ、ポミーノ、ヴァルダルノディソプラのワイン産地の線引きをして、他の産地で作られたワインはその呼称を名乗ることができないようにしました。

これがイタリアでのワイン産地保護のはしりとされています。

19世紀になるとキャンティの区画が醸造家によって区画分けされたり、20世紀はじめにバローロの区画が分けられましたが、なかなかイタリア全体で統一されたワイン法が制定されませんでした。
※フランスでは1935年年にINAOが設立され、AOC法が制定されています。

ようやくイタリアでワイン法が制定されたのは1963年で、「ワイン用ブドウ果汁とワインの原産地保護のための規則」が交付されました。
その際に登場した格付けがDOCとDOCGです。

DOCとDOCG

DOC(統制原産地呼称)はブドウの収量、ワインの収量、アルコール度数など厳しい条件をクリアしたものが名乗ることができます。
正式名称は、Denominazione di Origine Controllataです。

そさてDOCよりもより厳しい条件が設けられ、より格上とされているものがDOCG(統制保証原産地呼称)です。イタリアのワイン法では最も格式が高いワインです。
正式名称は、Denominazione di Origine Controllata e Garantitaです。

※2014年現在DOCGは74、DOCは306あります。
日々増えているので大変です・・・

イタリアのワイン法のピラミッド

現在はそのDOCとDOCGを合わせてDOPと区分されており、イタリアワイン法ではピラミッドの頂上です。

その下に来るのがIGP、以前はIGTと呼ばれていました。これは地理的表示を伴うもので、85%以上がその土地で生産されている必要があります。
最後に来るのがヴィーノVinoです。以前はヴィノダターヴォラと呼ばれており、イタリアの幅広いワインが認められています。

様々な規定

その他にはフリッツァンテやノヴェロの規定もあります。

Vino Frizzante ヴィーノ フリッツァンテ

微発泡ワインです。20度でガス圧が1〜2.5バール、最低アルコール度数が7%と規定されています。

Vino Novello ヴィーノ ノヴェッロ

フランスでいうヌーヴォー(新種)です。

【2018年の出来は】ボージョレ・ヌーヴォーとは?【新酒】
毎年秋になると、テレビや雑誌でよく耳にする言葉、「ボージョレ ヌーヴォー」。ワインということはわかっているけど、一体毎年何なのだろう?という方のために、ボージョレ ヌーヴォーについてと、その2018年の出来栄え予測をご紹介します。

こちらはDOPとIGPのものだけ認めてられており、醸造期間は10日以内で、マセラシオンカルボニック法で作られたものが40%含まれていないといけません。
ノヴェロは毎年10月30日に解禁されます。

最後に

DOCやDOCG、イタリアのワイン法について参考になりましたでしょうか?

イタリアは土着品種が多いため複雑ですが、主要なDOCGから知っていけばわかりやすいと思います。

個々のDOCG、DOCについても説明していきますので、是非参考にしてください。

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