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ブルネッロ ディ モンタルチーノとは?ブドウ品種やワインの特徴は?

ワイン産地

ブルネッロ ディ モンタルチーノイタリアで造られている赤ワインです。

イタリアのワイン法で定められているDOCGのひとつであり、イタリア最高峰の赤ワインのひとつです。

今回はこのブルネッロ ディ モンタルチーノについて解説します。

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ブルネッロ ディ モンタルチーノとは

ブルネッロ ディ モンタルチーノ(Brunello di Montalcino)イタリアのトスカーナ州で造られている赤ワインです。

トスカーナ州の『モンタルチーノ』という人口わずか6000人の小さな町周辺で造られています。

モンタルチーノは、シエナの町から南東に50kmほど行ったところにあり、標高が400~500mの丘陵にあります。

そしてブドウ畑は、『モンタルチーノの丘』と呼ばれる標高120~500mの丘陵地帯に広がっています。

標高差が400m近くあるので、同じブルネッロ ディ モンタルチーノというワインであってもその味わいは異なります。

『モンタルチーノの丘』の『東側』『南側』『西側』『北側』では斜面の傾斜も土壌も異なります。

各区域の特徴は下記の通りです。

北側:急斜面で冷涼、石灰質が強い土壌
南側:温暖で早熟、砂質が多い
西側:標高が高く、日照量も豊富、海風の影響を受ける
東側:緩やかな傾斜、豊富な日照量、粘度や砂が混ざった土壌 

使用するブドウ品種

ブルネッロ ディ モンタルチーノではブルネッロ(Brunello)という品種を使用しています。

ブルネッロは収穫期にブドウの色がブラウンになることからつけられた名前のようです。

この品種は別名『サンジョヴェーゼ グロッソ』といいます。

ちなみにソムリエ試験では、「サンジョヴェーゼ グロッソ=ブルネッロ=プルニョーロ ジェンティーレ」というのはよく出てきます。

品種の別名(シノニム)がソムリエ試験は大好きなのです。

赤ワインの写真

サンジョベーゼ グロッソは、サンジョベーゼのクローンの中で突然変異で生まれたブドウ品種です。

これはサンジョヴェーゼの『亜種』とも言います。

「グロッソ=大きい」という意味の通り、大ぶりな果実が特徴的です。

病気に強く、果汁の色調は濃く、力強い濃縮感があります。

ブルネッロ ディ モンタルチーノの歴史

ブルネッロ ディ モンタルチーノはまだまだ新しいワインです。

1800年代に、科学者のクレメンテ サンティ氏が品種改良により、サンジョヴェーゼの新しいクローンを造ります。

そのクローンの中で突然変異で生まれたものが 『サンジョヴェーゼ グロッソ』です。

1865年にはこのブドウで「ヴィーノ ロッソ セルト」というワインを生産します。

このワインが絶賛され、『ブルネッロ』という言葉が使われるようになりました。

その後クレメンテ氏の孫、フェルッチョ ビオンディ サンティ氏が、そのワイン造りを引き継いでいきます。

ビオン ディ サンティは現在もブルネッロディモンタルチーノを代表する生産者です。

彼はサンジョヴェーゼ グロッソのみを厳選して、栽培し、1888年に初めてブルネッロ ディ モンタルチーノが誕生します。

誕生後、各賞を受賞するなど人気を博します。

1980年にはDOCGに認定され、名実ともにイタリアを代表する赤ワインとなりました。

ブルネッロ ディ モンタルチーノの特徴

ブルネッロ ディ モンタルチーノが誕生した当時、トスカーナ州の赤ワインは早飲みに適している柔らかいタイプが主流でした。

しかしブルネッロは、濃厚な果実感を特徴に、長期熟成に耐えられる偉大なワインとして造られ続けたのです。

オレンジのような柑橘の香りと、黒い果実の香り。
低い重心としっかりとした骨格、長い余韻。

素晴らしい赤ワインです。

しかしその高い人気から、ブルネッロ ディ モンタルチーノへの投資が進み、畑が広がります。

現在はイタリアワインの王様『バローロ』よりも生産本数が多いです。

以前は斜面上部でのみ栽培されていましたが、現在はなだらかな斜面にも畑があります

これでは同じブルネッロ ディ モンタルチーノでも、品質に差が出てしまいますね。

ロッソディモンタルチーノ

ブルネッロ ディ モンタルチーノを名乗るには、3年半以上の樽熟成と、6カ月以上の瓶内熟成が必要です。

収穫から最低でも4年の歳月が必要ということになります。

そのためロッソ ディ モンタルチーノが1983年にDOCに認定されています。

樽熟成6カ月以上と、瓶内熟成4カ月以上でロッソ ディ モンタルチーノを名乗ることができるので、造り手はセカンドワインとして生産することができます。

最後に

今回は『ブルネッロ ディ モンタルチーノ』について説明させていただきました。

ブルネッロ ディ モンタルチーノを色々飲み比べてみると面白いですが、なかなか価格的に難しいところです。

そのため私のおすすめとしては、各造り手ののロッソ ディ モンタルチーノを購入することです。

ロッソ ディ モンタルチーノですと、ブルネッロ ディ モンタルチーノよりも価格はお手頃ですし、造り手のスタイルが見えてきます。

是非試してみてくださいね。

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