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ワイン産地としてのフランスを解説!様々な地方の特徴

ワインコラム

ワイン産地は今世界中に広がっています。

ワイン業界では、伝統的なワイン産地は『旧世界』と呼ばれ、新しく台頭してきた産地は『新世界(ニューワールド)』と呼ばれています。

ヨーロッパ以外の『アメリカ』『チリ』『アルゼンチン』『モロッコ』などは新世界に分類されています。

新世界について詳しくはこちらを参考にしてください。

しかしワインと言えばやはり、フランスを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

この記事ではワイン産地としての『フランス』について解説させていただきます。

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ワイン産地『フランス』

フランスはワインの国内生産量で、毎年イタリアと世界一位の座を争っているワイン産出国です。

国内ワイン生産量3位はスペイン

フランス料理とフランスワインの関係は根深く、フランス料理とワインは切り離して考えられません

フランスの郷土料理には「その地方のワインを合わせる」と言われており、フランス国内の様々な地域でブドウが栽培され、ワインが生産されています。

オシャレなイメージが強いフランスですが、実はかなりの『農業国』です。

フランスのGDPのうち農業が占める割合は2.3%程度のようですので、これだけでは農業国と呼ぶにはふさわしくありません。

しかし小麦やトウモロコシ、牛肉などに関しては、フランスはEU最大生産国です。

shinya
shinya

それを聞くと農業国ということも納得ですね。

ワインのイメージがとても強いフランスですが、実はフランス全土でワインが造られているわけではありません

ワイン用ブドウには栽培に適した環境というものがありますので、環境の厳しい地域ではワインは造られていないのです。

ワイン用ブドウの栽培に適した環境について詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

ワイン用ブドウの生育期間の平均気温10~16℃が適していると言われています。

暑すぎても寒すぎても適していないということですね。

フランス南部では広くワイン造りが行われていますが、フランスにはワイン生産の北限があります。

フランスのワイン生産の北限はシャンパーニュ地方です。

リンゴの写真

しかしシャンパーニュより北側でお酒を造っていないわけではありません。

シャンパーニュ地方より北側である『ノルマンディー地方』には有名なお酒があります。

ノルマンディー地方はブドウではなくリンゴが名産であり、『カルヴァドス』や『シードル』というお酒を造っています。

カルヴァドスとシードル
両方ともリンゴが原料のお酒です。
シードルは醸造酒カルヴァドスは蒸留酒です。
(少し洋梨が入っているものもあります)

ワインを産する様々な地方

フランス国内のワイン産地は、ボルドー地方、ブルゴーニュ地方、シャンパーニュ地方、ローヌ地方、ロワール地方、アルザス地方、プロヴァンス地方、ラングドックルーション地方、南西地方に区分されています。

フランスの地図

ブルゴーニュ(Bourgogne)、ボルドー(Bordeaux)は言わずもがな有名産地で、フランスワインの二大産地として知られています。

シャンパーニュ(Champagne)はシャンパンでお馴染みスパークリングワインの産地で、先述したようにフランスのワイン生産の北限地です。

アルザス(Alsace)はドイツとの領地争いの歴史がある独特なスタイルのワインを持つ産地です。

アルザス地方で造られたエデルツヴィッカーは個人的に好きな白ワインです。

ロワール(Loire)ローヌ(Rhone)はともに川の名前で、その流域でブドウが栽培されています。

プロヴァンス(Provence)はバカンスで訪れる方の多い地域で、ロゼワインなど親しみやすいワインが多く産出されています。

ラングドック・ルーション(Languedoc・Roussillon)は南フランスにあり、コストパフォーマンスの高いワインが多く、多様なワインが生産されています。

上記の地域は全てフランスの地方で、日本でいう関東や関西のようなものです。

フランスの各ワイン産地の気候

フランス国内でも、地方によって気候は異なります。

そのため地方により栽培されているブドウ品種は異なり、各地域の気候に適したブドウ品種が栽培されています。

フランスにおけるブドウ栽培の北限であるシャンパーニュ地方は厳しい気候が特徴的です。

このシャンパーニュ地方ではシャルドネ、ピノ ムニエ、ピノノ ワールなどが栽培されています。

シャンパーニュ地方は冷涼な気候であるため、しっかりと酸が出やすいのですが、糖度が上がりづらいという難点があります。

逆にフランス南部のラングドック・ルーション地方では、グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、ヴィオニエ、グルナッシュ ブランなど比較的温暖な気候に適している品種が栽培されています。

南仏は日照量がある程度確保できるので、南仏で栽培されたブドウは果実味がでやすく、糖度も上がりやすくなっています。

そのため南仏のワインは酸味が穏やか「親しみやすいワイン」が多く造られます。

しかしその一方でバランス的に酸が目立たなくなるものが多いので、「エレガントさに欠けるワインが多い」とも言うことができます。

一口にフランスワインといっても、色々なタイプがありますね。

最後に

この記事ではワイン産地としての『フランス』についてお話させていただきました。

フランスワインの各地方ごとの詳細は、またの機会にお話しさせていただきます。

ぜひそちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。

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