トゥリガ ナショナルはあまり有名ではないブドウ品種ですが、ポルトガルでは最も重要な品種のひとつです。
今回はこのトゥリガナショナルについて解説させていただきます。
トゥリガ ナショナルとは
トゥリガ ナショナル(Touriga Nacional)はポルトガルで主に栽培されている黒ブドウ品種です。
原産地はポルトガル北部。そのため栽培の中心地はポルトガル北部です。
トゥリガ ナショナルを単一品種として使用した赤ワインも多く生産されていますし、世界三大酒精強化ワインのひとつであるポートワインの主要品種としても使用されています。
トゥリガ ナショナルの特徴
トゥリガ ナショナルは果皮が厚く、その果汁は濃い色調をもちます。
果実味とタンニンは凝縮感があり、シナモンなどのスパイスの香りが感じられます。
しっかりとしたタンニンが骨格をつくるため、長期熟成可能な赤ワインも多く生産されています。
あまり収量は高い品種ではないため、それも自然と凝縮感が高まる一因となっています。
トゥリガ ナショナルの産地
トゥリガ ナショナルは先述の通り、ポルトガルを代表する黒ブドウ品種です。
ポルトガルで最も栽培されている黒ブドウ品種はテンプラニーリョですが、トゥリガ フランカとともにその後を追う栽培面積となっています。
以前はそのほとんどがポルトガル北部で栽培されていましたが、現在産地はポルトガル全域に広がっており、造られるワインのスタイルも様々なものになっています。
ポルトガル以外ではあまり著名な産地はありませんが、フランスのボルドーでも栽培されています。
2019年にAOCボルドー・ボルドー シュペリュール生産者組合は地球温暖化対策としてトゥリガ ナショナルを補助品種に加えています。
どのようなワインができるのか楽しみですね。
トゥリガ ナショナルを使用したおすすめワイン
トゥリガ ナショナルを使用したおすすめワインをご紹介します。
レゼルヴァ ドス アミーゴス ヴィディガルワインズ
・地域:リスボン
・品種:トゥリガ ナショナル
ポルトガルの海よりの産地、リスボンで生産された赤ワインです。
トゥリガ ナショナルが100%使用されているため、品種の特徴を掴むにはもってこいの赤ワインです。
香りはスパイスやスミレの花などが感じられ、やわらかい口当たりと余韻へとのびるタンニンが特徴的です。
最後に
今回はトゥリガ ナショナルについて解説させていただきました。
まだまだ栽培地は限定されていますが、これからが楽しみなブドウ品種です。
ぜひお試しください('ω')ノ