皆様はブラウフレンキッシュという言葉を聞いたことがありますでしょうか。
油断すると舌を噛んでしまいそうな言葉ですね。
こちらはワイン用ブドウ品種のひとつなのです。
この記事ではブラウフレンキッシュについて解説させていただきます。
ブラウフレンキッシュとは
ブラウフレンキッシュ(Blaufränkisch)とはワイン用の黒ブドウ品種です。
東ヨーロッパで広く栽培されていることから、「東のピノ ノワール」と呼ばれることもあるようです。
ブラウはドイツ語で『青』を表し、フレンキッシュは「ドイツのフランケン地方」が由来となっています。
また、このブラウフレンキッシュには様々なシノニム(別名)があります。
ブラウフレンキッシュのシノニム
ブラウフレンキッシュのシノニムを一部ご紹介します。
ドイツ→Lembergaer(レンベルガー)
チェコ→Frankovka(フランコフカ)
フリウリヴェネツィアジューリア州(イタリア)→Franconia(フランコニア)
ハンガリー→Kékfrankos(ケークフランコシュ)
呼び方は異なりますが、ブラウフレンキッシュは各国で親しまれているのですね。
品種の特徴
ブラウフレンキッシュはその名の通り、少し青みがかった果皮が印象的です。
その色合いはワインにも反映され、その色調はほのかに青みを帯びています。
ブラウフレンキッシュを使用したワインの香りは、ペッパーやクローヴなどのスパイスや、野イチゴなどのワイルドな香りも感じられます。晩熟品種であるため、香りに清涼感を感じることもあります。
味わいでは高い酸味とタンニンが感じられるので、長期熟成可能なワインも多く見受けられます。
しかし樹勢が強いため、長期熟成させるためにはしっかりと収量を低く抑えることが必要です。
ブラウフレンキッシュの産地
ブラウフレンキッシュは主に東ヨーロッパで栽培されています。
その中でもオーストリアは最も重要な生産国のひとつです。
オーストリアで栽培されている黒ブドウ品種のうち、ツヴァイゲルトに次いで広く栽培されている品種がブラウフレンキッシュです。
オーストリアは白ワインのイメージが強いかもしれませんが、赤ワインも生産しています。
特にオーストリアのブルゲンラント全域、ニーダーエステライヒ東部が主要産地です。
ブラウフレンキッシュを使用したおすすめワイン
ブラウフレンキッシュを使用したおすすめワインを一本ご紹介させていただきます。
リスト ブラウフレンキッシュ 1000ml
・地域:ブルゲンラント
・品種:ブラウフレンキッシュ
オーストリアのブルゲンラントで生産されている赤ワインです。
ワイルドさのあるスパイスの香りの中に、ハーブのような清涼感のある香りも感じられます。
スムーズな口当たりとエキス感のある果実味。
余韻で全体を引き締めるタンニンが心地よい赤ワインです。
嬉しい1000mlサイズですので「一本じゃあ物足りない!」という方にもおすすめな赤ワインです。
家にあると重宝できそうですね~。
最後に
今回はワイン用ブドウ品種であるブラウフレンキッシュについて解説させていただきました。
ワインショップなどで見かけたら是非試してみてくださいね。