皆様は『シャブリ』という言葉を聞いたことがありますか?
シャブリはテレビドラマの台詞でも度々取り上げられるほど、『シャブリ』とは非常に人気のある辛口白ワインなのです。
今回はシャブリについてお話させていただきます。
人気辛口白ワイン『シャブリ』とは
『シャブリ(Chablis)』は、フランスのブルゴーニュ地方にあるワイン生産地の名前です。
ブルゴーニュ地方北部のヨンヌ県に位置しており、寒冷な環境が特徴です。
周囲では黒ブドウも栽培されていますが、『シャブリ』という名前は白ワインでしか使うことができません。
そして使用するブドウ品種は必ずシャルドネです。
そのため、シャブリという名前が付く『プティ シャブリ』『シャブリ』『シャブリ プルミエ クリュ』『シャブリ グラン クリュ』はすべて白ワインしか生産されていません。(プティシャブリはシャルドネだけでなくアリゴテなども使用可能)
上記のうち最も格上なのは『シャブリ グラン クリュ』です。
シャブリ グラン クリュはスラン川の右岸に広がっており、すべて西向きに傾斜しています。
キンメリジャン
シャブリ地区は、キンメリジャンと呼ばれる白色の石灰岩土壌が特徴です。
石灰岩は海洋生物の殻が堆積したものが多く、シャブリの特徴とされるミネラル感のある味わいは、このキンメリジャン土壌由来だと言われています。
ミネラル感、ミネラリティについて詳しくはこちらを参考にしてください。
生牡蠣とシャブリ
有名な言葉で「生牡蠣とシャブリ」という言葉があります。
こちらは、生牡蠣とシャブリの相性が良いことを表しています。
シャブリの特徴であるミネラリーで酸味の強い味わいは、生牡蠣に合うと僕も思います。

しかし最近では、樽を使用してリッチな味わいに仕上げている生産者も多く、一概に「生牡蠣とシャブリが合う」とは言えなくなってきています。
樽を使ったリッチな味わいのシャブリは、高い評価を得ているものも多くあるのですが、あまり生牡蠣と相性は良くありません。
生牡蠣と合わせるよりも、ワイン単体で楽しむほうが良いかもしれませんね。
またはレモン風味のクリームソースを使用した料理など、お店で注文する場合は少し注意が必要ですね。
安い価格帯のシャブリの方が樽を使用していない傾向にあるので、生ガキと合わせるのに良いかもしれません。
生牡蠣とボウモア
シャブリは関係ないのですが、生牡蠣とお酒ですと「生牡蠣にボウモア」というものを村上春樹先生がご自身の本でおすすめされていました。
ボウモアというのは、スコットランド、アイラ島で造られているスモーキーなウイスキーです。
村上春樹先生が言うのであれば私も試してみたいと思い、某オイスターバーで合うのかどうか試してみました。

シャブリも良いけど、ボウモアも生牡蠣に合う!
そしてラフロイグもすごく合うな!と感じました。
ラフロイグもボウモアと同じくアイラ島で造られているウイスキーです。
プロセッコ、シャンパーニュ、シャブリ、ロワールのソーヴィニヨンブラン、ボウモア、ラフロイグ、マッカラン、タリスカーetc...
生牡蠣に合うお酒を色々と試し他結果酩酊。
そして二日酔い……
二日酔いの日だけは生牡蠣と水が一番だと感じてしまいました……
おすすめの『シャブリ』
・地域:ブルゴーニュ
・品種:シャルドネ
生牡蠣とも相性が良いシャブリをおすすめさせていただきます!
シャン マルク ブロカールのシャブリサン トクレールです。
ジャン マルク ブロカールはシャブリ地区におけるビオディナミ農法の先駆者として知られる生産者です。
綺麗な酸とミネラリティが感じられる質感。
生牡蠣との相性ばっちりです。
最後に
今回は人気の辛口白ワイン『シャブリ』についてお話させていただきました。
おすすめのシャブリも紹介させていただいたので、是非お試しください。