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ワインにおけるミネラリー、ミネラリティ、ミネラル感とは?

ワインコラム

ワインショップの店員さん、もしくは飲食店のソムリエさんが「ミネラリー」「ミネラリティ」と言っているのを一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

よく聞く表現ではありますが、少しわかりづらい表現ですよね。

今回はこのミネラリー、ミネラリティーという表現について解説させていただきます。

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ミネラルとは

まずこのミネラリー(ミネラリティ)という言葉は、ミネラルという言葉からきていることは想像し易いと思います。

そしてこのミネラルとは、五体栄養素の一つであり、「無機質」のことを言います。ナトリウムやカルシウム、鉄などは無機質に含まれています。

この無機質は岩や土に多く含まれているのですが、「無機質のような香りや味」と言われてもなかなか思い浮かびませんよね。

しかしワインの香りや味わいを表現する言葉のひとつとして、このミネラリー(ミネラリティ)は使用されています。

ミネラリー(ミネラリティ)な香り

ミネラリーな香りとして、よく「火打石のような香り」という表現が使用されています。

特に石灰が豊富な土壌からはこの「火打石のような香り」をもつワインができやすいと言われています。

この石灰はミネラルに含まれます。

そのため、この石灰のような、火打石のような香りがとれた場合、ミネラリーな香り、と表現することができます。

石灰が豊富な土壌だから、ワインも石灰の香りがする?

ブドウは根から水分や養分を吸い取り、果実に送っています。

しかし「石灰が豊富な土壌であれば、根から石灰を吸い上げ、ワインにその味わいを反映させている」とはならないのです。

その土壌の味をブドウが反映させられればロマンがあるのですが、そういったことは科学的にはあり得ないようです。

また、この火打石のような香りは還元臭とも呼ばれています。

上の記事からもわかるように、還元臭は硫黄化合物が原因とされています。

そのため先ほどは石灰が豊富な土壌からはミネラリーな香りがでやすい、と言いましたが、石灰が豊富な土壌だから、ではなく質素源が乏しいと、に置き換えたほうがいいのかもしれませんね。

ミネラリーな(ミネラリティ)味わい

ミネラリーという表現は、香りだけでなく味わいでも広く使用されています。

味わいの場合は「ミネラル感」という表現も使用されていますね。

しかし、ミネラリーな味わいに関しては特に定義がありません。

そのため使用する人によって意味合いは異なります。ミネラリーとはかなり抽象的な表現なのです。

抽象的といえども、いくつかこのミネラル感という表現を使用する例はいくつかあるので、そちらをご紹介します。

非常に酸味の強いワイン

非常に酸味が強いワインである場合、テイスターはミネラリーという表現を使用することがあります。

酸味が強く、余韻まで酸が残るような味わい。

そのような場合には、ミネラル感の強いワインだ、という表現を使用します。

ひやりとした質感のワイン

鉄を舐めたような、鉛筆の芯を舐めたときのような「ひやりとする感覚」のあるワインである場合、ミネラル感という表現を使用するテイスターもいます。

これは何となく想像し易いですね。

ミネラルである鉄を舐めたような味わいであるから、ミネラリーと表現しています。

苦みや塩味を感じるワイン

ワインには基本的に塩分は含まれていませんので、ワインに含まれる有機酸のバランスによってこの塩味や苦みを感じることが多いようです。

ミネラルたっぷりのお塩!という売り文句があるぐらいですので、塩っぽい味わいのワインをミネラリーと表現しても間違いではないように感じますね。

ミネラルを感じるおすすめワイン

個人的に長く余韻でミネラルが残るワインを紹介させていただきます。

shinya
shinya

ミネラル感がイマイチわからない…とお悩みな方はぜひお試しください。

ファルケンシュタイン リースリング

色調は艶のある薄緑がかった黄色。桃や杏、柑橘系の甘く爽やかな香り。豊かな果実味とすっきりとした切れ味のバランスが見事。年毎によりリースリングらしさが感じられるようになる、長期熟成可能な白ワイン

・生産国:イタリア
・地域:トレンティーノアルトアディジェ州
・品種:リースリング

非常にアロマティックで伸びやかな酸味が印象的な白ワインです。

北イタリアの冷涼気候らしいタイトなボディ余韻のミネラル感で引き締まった印象

非常に高品質なリースリング。

最後に

今回はミネラリー(ミネラリティ)について解説させていただきました。

かなり抽象的な表現にはなりますが、この表現を使いこなすとちょっとプロになったような感覚になりますね(*´▽`*)

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