シャンソンは、ブルゴーニュの老舗メゾンです。
今回はブルゴーニュでワインを生産しているシャンソンについて説明します。
シャンソンとは
シャンソン(Chanson)はブルゴーニュ地方のボーヌに設立された老舗メゾンです。
メゾンの中では比較的小規模ですが、45haにも及ぶ自社畑から造られたワインと、契約農家から得たブドウからワインを生産しています。
自社畑から造られたドメーヌ ワインはコート ド ボーヌのみですが、その他にはシャブリやマコネなど様々なアペラシオンをリリースしています。
1750年にシモン ヴェリー氏によって設立され、ワイン造りを行ってきましたが、1999年にはシャンパーニュのボランジェ グループによって買収されます。
ボランジェ グループは多大な投資を行い、シャンソンを改革していきます。
2000年には醸造責任者として、ドメーヌ コンフュロン コトティドのジャン ピエール コンフュロン氏が就任。
2002年からは社長にジル ド クルセル氏が就任し、化学肥料を不使用にするなどの改革を行っていきます。
2017年からはヴァンサン アヴネル氏が社長に就任しました。
製法など
シャンソンの畑では化学肥料は使用せず、自然に考慮した栽培を行っています。
シャンソンでは近年全房発酵を取り入れ、8~10日と少し長めの発酵前低温浸漬を行っています。
熟成は樽で行い、白ワインは新樽率20%以内、赤ワインは新樽率30%までと控えめに新樽を使用しています。
所有している主な畑
自社畑は45haほど所有しており、すべてコート ド ボーヌに位置しています。
Clos des Mousse クロ デ ムーシュ 4.5ha
ボーヌの南、ポマールに接するプルミエ クリュ。
「蜂の囲まれた畑」という意味を持つ。
最大所有者はジョセフ ドルーアン。(蜂のラベルのワインが有名)
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Clos des Féves クロ デ フェーヴ 3.8ha
ボーヌの北側にあるプルミエ クリュ。
シャンソンのモノポール(単独所有畑)
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Corton コルトン ヴェルジェンヌ 0.6ha
グランクリュ。
コルトンでは珍しくシャルドネから白ワインを生産しています。
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