最近かなりの暑さですね。
これからBBQなど屋外でのイベントもあると思いますので、皆さん熱中症対策はしっかりとおこないましょう。
今回は、立ち上がる泡が綺麗な『シャンパーニュ』が誕生したときのお話をさせていただきます。
※シャンパーニュ誕生に関しては諸説ありますので、そのうちのひとつだというように読んでいただけると幸いです。
シャンパーニュとは?誕生の話【奇跡の液体】
『シャンパーニュ』はスパークリングワインの代名詞的存在です。
しかしスパークリングワインは必ずしもシャンパーニュであるということではありません。
シャンパーニュ(シャンパン)と呼ぶことができるのは、フランスのシャンパーニュ地方で造られ、栽培方法や製法などの厳しい条件をクリアしたものだけなのです。
ということは、他の生産国・生産地域で造られたものはシャンパーニュ(シャンパン)とは呼ぶことはできませんね。
地域だけでなく、様々な厳しい基準をクリアして生産されている『シャンパーニュ』。
一体どのようにして誕生したのでしょうか?
それは実は、偶然から生まれたものなのです。
シャンパーニュの誕生
ヨーロッパでは15世紀に大きく寒冷化が進みました。
ブドウを収穫し、発酵を始めてもその寒さから発酵が途中で中断してしまいます。
昔使用していたタンクや発酵槽では温度管理が難しいのです。
その発酵が寒さにより中断したワインを瓶詰します。
そして季節は春になると、温かくなります。
そうすると大変。ワインは発酵が中断した状態ですので、ワインの中にはまだ糖分が残っています。
発酵温度に適した気温に上昇すると、発酵が再度始まってしまうのです。
発酵を行う際に、酵母は糖分をエチルアルコールと二酸化炭素に分解しています。
そのため自然に再開された発酵により、二酸化炭素とアルコールが発生します。
瓶詰めされていることにより二酸化炭素の泡は液体にとどまり、ここで発泡性のあるワインが出来上がりました。

昔はこの泡が発生してしまったワインは欠陥品として認識されていたようですね。
確かに狙っていない再発酵ですので、醸造的な失敗ですね。
この泡が発生しないワインを造りたい!ということで修道院はある人物にこの泡をなくすように依頼をします。
その人物が『ドン・ペリニョン』です。
最も有名なシャンパーニュのうちのひとつである『ドン・ペリ』はこのドン・ペリニョンという人名からつけられた名前なのですね。
しかし、なんとこの泡が残ったワインがもてはやされていくのです!
味覚の変遷なのか、セレブの象徴の様なものになっていきます。今もそういうイメージはありますね。
それからドン・ペリニョンは逆に泡を生かしたワイン造りを進めていくことになります。
「私は星を飲んでいる」
そのようにして『シャンパーニュ』は誕生したと言われています。
最後にドン・ペリニョンによる頭に残る一言を紹介します。
泡をなくすように依頼されたドン・ペリニョンが、初めて泡のあるワインを飲んだ時に、こう言ったそうです。
「私は星を飲んでいる、、、!!!!!!」
詩人ですね~。
なのでドンペリのボトルには星のデザインがあるのではないでしょうか。
最後に
今回は「シャンパーニュとは?シャンパーニュの誕生」についてお話させていただきました。
このシャンパーニュの誕生については諸説あるようですが、なんだか面白い誕生の仕方ですよね。
では皆様、そんなシャンパーニュをこれからもどうぞ宜しくお願い致します。