ワインやその他酒類の表現として「飲みやすい」という言い方があります。
一体どういう味わいのワインが「飲みやすい」ものなのでしょうか。
今回は飲みやすいワインがどういうものなのかを考えていきたいと思います。
飲みやすいワインとは
「飲みやすい」という表現は『甘い』『辛い』といった味覚と異なり、非常に主観的な表現だと思います。
主観的ということは、二人が同じワインを全く同じ味わいだと感じたとしても、それを二人とも飲みやすく感じるかどうかはまた違う話なのです。
しかし「人による」で片づけてしまうと元も子もないので、ワインの要素と照らし合わせて飲みいやすいかどうかを考えていきましょう。
果実味の強弱
ワインの果実味の強弱で飲みやすさはどう変わるのでしょうか。
私は果実味が強いワインの方が「飲みやすい」と感じます。
果実味はワイン全体の味わいをカバーするものです。
果実味が弱いと他の要素が際立ってしまうため、ワインを「酸っぱすぎる」「渋すぎる」と感じてしまいます。
飲みやすいと感じるためには調和したバランスが重要ですので、果実味が強い方が飲みやすいと感じる方が多いのではないでしょうか。
タンニンの強弱
タンニンが強いと、そのワインの味わいは引き締まった印象になります。
逆にタンニンが弱いと果実味と酸味が残り、すーっと体に馴染んでいくような風味になります。
飲みやすいワインを考えた場合、タンニンは弱い方が良いのではないでしょうか。
酸味の強弱
酸っぱいワインが苦手と言う方が多いように、ワインの飲みやすさを考えると酸味が弱い方が飲みやすく感じるのではないでしょうか。
個人的にはワインの酸味は大好きですし、ワインは酸味を楽しむものとさえ思っています。
けれども「一般的なワインの飲みやすさ」を考えると穏やかな酸味が良いのではないでしょうか。
飲みやすいワインをまとめると
ここまで『果実味』『タンニン』『酸味』でワインの飲みやすさを考えてきました。
まとめてみると、果実味が強く、タンニンと酸味が穏やかなワインが私の考える飲みやすいワインということになりました。
果実味のボリューム感がありすぎても飲みづらさを感じる方がいらっしゃるかもしれないので、そこそこのボリューム感のある果実味が良いと思います。
これらを考えると、冷涼な気候の産地よりも温暖な気候の産地の方が飲みやすいワインを多く生産しているように感じますね。
飲みやすいおすすめワインのご紹介
私が飲みやすいと感じるおすすめワインを白と赤一本ずつご紹介させていただきます。
ラムーラ オーガニック ビアンコ
・地域:シチリア
・品種:カタラット
イタリアのシチリア島で造られた白ワインです。
たっぷりとしたフルーツのアロマと浅めの酸。
余韻のタンニンは主張が少なく、「飲みやすい」と感じられる白ワインです。
コート デュ ローヌ ドメーヌ ド ラ バスティード
・地域:ローヌ
・品種:グルナッシュ、シラー、カリニャン
比較的温暖な南フランスで造られた赤ワインです。
赤い果実やチョコレート、フルーティーな風味が特徴的です。
穏やかな酸と細かくほどよいタンニンが余韻をまとめ、「飲みやすく」仕上がっています。
最後に
今回はワインの飲みやすさとはどういうことかを考えていきました。
皆様はどのようなワインを飲みやすいと感じるでしょうか?
宜しければコメントお待ちしております!!