今回はイタリア最北の生産者であるアヴァツィア ディ ノヴァチェッラの白ワインをテイスティングしました。
お食事に合わせやすいような優しさのあるスタイルの白ワインです。
お好みのようでしたら、ぜひ試してみてくださいね。
アヴァッツィア ディ ノヴァチェッラ ミュラートゥルガウ
・地域:トレンティーノ アルト アディジェ州
・品種:ミュラートゥルガウ
アヴァツィア ディ ノヴァチェッラはイタリア北部のトレンティーノ アルト アディジェ州に位置する修道院であり、現在イタリアで最北のワイン生産者として知られています。
この修道院は古くからあるため、巡礼者達の休憩所として利用されていました。
ここで造られたワインは巡礼者達ののどを潤し心を癒していたようですね。
標高は600~900mと高く、冷涼な地域です。
樹齢が高すぎるブドウは冷涼な産地だと北風により枯れてしまうようなので、定期的に植え替えを行っているようです。
ブドウの樹齢は高い方が、ブドウの根が地中深くにまで伸びているため、ワインに凝縮感や複雑味を与えると言いますが、枯れてしまっては元も子もありませんね。

こちらのワインの発酵と熟成はステンレスタンクを使用しています。
そして使用しているブドウ品種がミュラートゥルガウです。
ミュラートゥルガウについて詳しくはこちらをご覧ください。
ミュラートゥルガウは、日本の北海道でも栽培されている白ブドウ品種です。
リースリングとマドレーヌ ロイヤル(ピノノワール×トロリンガー)を掛け合わせた交配品種として知られており、柔らかい酸味が特徴的です。
あまり聞きなれないブドウ品種かもしれませんが、和食とは相性が良いように思います。
Tasting
2016
緑がかった薄い黄色、かすかに白さもある。
初めにとれる香りは乳酸、そして青リンゴ、花梨、金柑などの果実の香り。予想よりも果実の香りが多い。
口当たりはスムーズ、中庸な粘性と軽やかで穏やかな酸味。
ボディはタイトで、ニュートラルな果実味の印象。
ミネラルはあまり伸びず、丸さがある。余韻には少し渋味。
最後に
今回はアヴァッツィア ディ ノヴァツェッラのミュラートゥルガウをご紹介しました。
いろいろなお食事と合わせやすい白ワインだと思います。
ちなみに私は筑前煮と合わせてみましたが、なかなか良かったです!
皆様もぜひお試しくださいね。