エトナは、近年注目されているワイン産地です。
膨大なワインを生産しているシチリア島の中でも、少し独特なスタイルを持ちます。
今回はこのエトナ ワインについてお話させていただきます。
Contents
エトナワインとは?
エトナはイタリアのつま先のその先、シチリア島にあるワイン産地(DOC)です。
古くからワイン造りが行われており、1968年にDOCに認定されています。
シチリア島は地中海最大の島として知られ、シチリア州はイタリア最大の州です。
※シチリア州は、シチリア島、ウスティカ島、パンテッレリア島、エオリエ諸島、エガディ諸島、ペラジエ諸島を含みます。
シチリア州はイタリア最南端の州であるため、アフリカに近い風土とも言われており、夏は暑く冬は温暖な地中海性気候です。
シチリアは高級ワインの産地というよりは、コスト パフォーマンスの高いワインが多く生産されている印象です。
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※エトナは入っていません。
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そのシチリア島の北東部にあるエトナ山の山麓で作られるワインが、エトナ ワインです。
エトナ山とは?
エトナ山は標高3343mの活火山です。※火山活動が活発であるため標高の変化が早いようです。なんかすごいですね|ω・)
今も頻繁に噴火していますが、その周辺ではブドウ造りが行われています。
2013年には世界遺産に登録されています。
そのエトナ山の東側でブドウは栽培されており、標高300~1200mの場所に畑があります。
夏は暑いシチリア島ですが、エトナは標高が高いため比較的冷涼な気候を持ちます。
この標高の高さが他のシチリア ワインと大きく異なるところです。
シチリア島は地中海性気候ですが、エトナはアルプス気候(高山性気候)と呼ばれています。
昼夜の寒暖差も大きく、ブドウはしっかりとした酸味を蓄えることが出来ます。
シチリア島の中では比較的雨が多く、収穫は遅い時期に行われています。
土壌は火山性土壌を持ち、ミネラリーなワインが多く生産されています。
ブドウ品種
エトナでは白ワイン、赤ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインが生産されています。
ロゼやスパークリングはあまり見かけませんが、生産可能です。
シチリア島は様々な土着品種があり、このエトナでも固有品種が使用されています。
白ブドウはカリカンテ、カタラット。黒ブドウはネレッロ マスカレーゼ、ネレッロ カプッチョ使用されています。
特徴
白ワイン(エトナ ビアンコ)
麦わら色や黄色、少し色調は色づいているのが特徴です。
花やリンゴ、少し潮の香りをもちます。
果実味は控えめで、ミネラリーな潮気を感じる辛口ワインが多く生産されています。
赤ワイン(エトナ ロッソ)
エトナの赤ワインは薄い色調を持ち、赤い果実の香りが特徴です。
イチゴや桃などのフルーツが香り、強い酸味が味わいを引き締めます。
ボディは比較的ライトなワインが多く、ピュアでフレッシュなタイプが多く生産されています。
最後に
エトナ ワインについて理解は深まったでしょうか?
シチリア島の異端児エトナ ロッソは価格が比較的抑えられているため、是非エレガントなワインがお好きな方には試していただきたい銘柄です。
シチリア ワインは強すぎると感じている方、是非試してみてくださいね。
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